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フランク ミュラー最初期のオリジナルカーベックス 2850S6 "insolent"です。メーカー設立の翌年となる1993年、事実上 フランク ミュラー初のステンレススティールモデルとなります。
このモデルは、当時フランク ミュラーの輸入総代理店であった"笄(こうがい)兄弟社"が運営するヴィンテージ ウォッチショップ「INSOLENT」(インサレント)の特別注文によって製作された時計で"insolent"のダブルネームモデルです。
メーカーを設立したばかりの当時は、まだゴールドかプラチナ素材のみ製作をしていましたが、この特別注文の依頼を受けたフランク ミュラー氏が、自分の納得できるような上質なステンレスが中々手に入らないと、自らの足で探し歩き、ようやく手に入れたのがこのオールド ステンレスでした。
1930年代に鋳造されたヴィンテージのオールドステンレススティールのブロックから、"2850"のオリジナルカーベックスシェイプを10本のみ製作されました。
ステンレス自体が、まだ世に中普及する以前の1930年代では、限られた用途にのみ作られ"夢の新合金"として当時も大変高価な金属でした。 現在フランク ミュラー社で使用する高級ステンレス(316L)よりも更に軽く、色目も少し青みがかかったような白さのこのステンレスは、まるでプラチナと見紛うばかりの輝きをもっています。
この時計の価格も、1993年当時販売されていた18金の同モデルが145万円に対して、ステンレス素材ででありながら180万円というゴールドよりも高価なヴィンテージプライスであったことからも、別の意味において、まさに"貴金属製品"といっても過言ではないでしょう。
「2850」Casing
この"2850"ケースは、86年にミュラー氏が初めて考案した最初のカーベックスシェイプです。
現行のトノウケースよりも細長いシェイプとなり、裏蓋を止めるビスの位置が異なり、ベルトの付け根となるエンドピースの裏側から固定する方式が取られています。
繊細且つ優雅で、雰囲気のあるマット仕上げのギョウシェも文字盤にはローマ数字がダークグレイのインクのレタリングによって、ケースの四隅に向かって放射状にデフォルメされています。
1920〜30年代のアールデコを思わせる美しいデザインに、希少なヴィンテージ スティールで製作されたこのモデルは、
まるで時空を超えて90年以上前に作られたフランク ミュラーのアンティークウォッチを見ているかのようです。
参考定価 | ¥2,255,000Tax in |
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製造年 | - |
素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | マット ローマン ギョシェ |
ベルト | クロコダイルストラップ(お色はお選びいただけます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:45mm×横:30mm ベルト幅:16mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |