トノウ・カーベックスは、フランク ミュラーが自ら創作した時計ケースです。1992年、ブランドの誕生とともに開発されたこのフォルムは、時計愛好家の間で瞬く間に注目を集めました。ケースを形づくる3本の曲線の軸が集まるポイントを球面上の1点に見出すために、それぞれのラインが完璧な均衡を保つよう緻密な計算が繰り返されました。その結果独自の3次曲線によって立体的なフォルムを与えられたトノウ・カーベックスは、3本の曲線の完璧なバランスによって成り立っています。3時、6時、9時、12時のどの位置をとってもラインが湾曲している点は従来の古典的なトノウ(樽型)とは大きく異なり、徹底的な球面への研究によってもたらされた果実なのです。典型的な20世紀のアールデコ様式のデザインを蘇らせながら、現代のスタイリッシュなデザイン感覚をも併せ持つトノウ・カーベックスは、裏蓋、文字盤、サファイアガラスまでもケースに合わせて正確に仕上げるため、極めて精巧な工作技術が要求されます。
こちらのモデル「8880SCDT」はトノウ・カーベックスケースの中でも特に大きく、より曲線的なフォルムを持ったケースです。ダイアル は90年代には見られないウォールナットのような深みのあるブラウンダイヤルで、深く刻まれたギョーシェダイヤルに厚いエナメルの層が焼き付けれ、白色の夜光塗料をまとったビザン数字がこの上なく上品な印象です。まるでクリスタルガラスに注がれるヴィンテージウイスキーがゆっくりと氷を溶かすような哀愁と色気を自然に融合させているようにも感じます。そこにはまさしくフランク ミュラーが時計に求める美しさと古典への憧憬が込められているのです。センターセコンドの3針時計に日付表示を配し、日本人の腕に合う最大限の大きさを3次元曲線のフォルムをもって絶妙にまとめあげています。
ケースと尾錠には専門の技術者による磨きを施しており、新品同様の状態を保っています。
| 参考定価 | ¥0Tax in |
|---|---|
| 製造年 | - |
| 素材 | ステンレススティール |
| ムーブメント | 自動巻き |
| ダイアルカラー | ブラウンエナメル ギョウシェ |
| ベルト | クロコダイルストラップ(お色は選ぶことができます) |
| 防水 | 日常生活防水 |
| サイズ | 55.5mm(ラグを含む)×39.5mm、ベルト幅22mm |
| 付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店、名古屋店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |
