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まさにフランク ミュラーの真骨頂ともいうべきコンプリケーションモデル、5850RMS6AT OG "トノウ カーベックス ミニッツリピーター オートマティック" です。ミニッツリピーターは、ケース側面のスライドレバーを動かすことで、機械内部の小さな2本のハンマーが作動し、ケースとムーブメントの間の極小の空間に納められている細いリングを叩き、異なる音色のチャイムを鳴らして現在時刻を知らせます。時位、15分位、1分位の音色を聞き分けることで、現在の時刻を分単位の正確さで知る事ができるのですが、実に720通りもの澄み切った音色の組合せで時刻を鳴らし分ける事が出来るのです。例えば、"6時49分"を時計の針が指す時、リピーターのチャイムはチンッ・チンッ・チンッと6回打ち、次に15分刻みのクウォーターの反復音がキンコンッ・キンコンッ・キンコンッ・と3回打って45分、そして分を知らせる高い音の鐘がキン・キン・キン・キンとプラス4回鳴ることで、たとえ眼を閉じていても時計を見ることなく、現在時刻を知ることが出来るのです。
今より150年以上も昔より懐中時計にあったこの機能は、オペラ鑑賞の幕引き時や、夜道の馬車の中といった暗闇で、いつでも現在時刻を確認する事が出来るとても便利な機能でした。デジタル技術を駆使する現在でさえ、音で正確な現在時刻を知る事の出来る時計はめったにお目にかかれません。しかしそのシステムを機械式のみで作ろうとした場合、その小さなケースの中には600個を超える膨大な数のパーツをひとつひとつ手で研磨した後、細心の注意を払いながら組込まれ、完成までには半年以上もの時間を必要とします。これほどまでに緻密で繊細な技術を要求される時計の製作技術はありません。しかもそれは直径60?の懐中時計でさえそうであるのに対して、腕時計でこれを実現する為には部品の数は変えず、すべてのパーツをさらに半分以下の大きさに縮小しなければならず、おのずとそれにあたる研磨や組上げの手作業にも、極めて高度な技術と繊細な神経、また同時に長年の経験と勘によるところが大きいと云われています。
本品はそんな腕時計のミニッツリピーターの中でも更に特質すべき点があります。なんとムーブメントの大きさが直径22mmと極小であることに加え、オートマティック(自動巻き)として完結させているところにあります。 フランク ミュラーとしてもこのモデルの製作本数は極めて少なく、これまで日本での販売履歴もたった2本のみとなっています。(WGとYG各1本)これはその内の1本となり、シリアルナンバーも通常はメーカー所蔵を意味する"00"が刻印されています。そして内部の複雑さとは裏腹に文字盤上のデザインは極めてシンプルに仕上げられ、9時側のレバーの存在がなければ、通常のスモールセコンドのモデルと何ら変わる容姿を表していません。自動巻き機能としている事からも、「リピーターという超複雑時計をさりげなく日常使いとしてほしい」という、フランク ミュラー氏の"粋"な配慮が伝わってくるようなモデルです。シースルーバックの裏側からは、繊細に手彫りされたイングレーブ仕上げのムーブメントの中に、リピーターの巧みな動きを観賞する事が出来ます。
18Kホワイトゴールドのケースと尾錠は新品同様の仕上げが施され、ストラップも新品に交換済みです。
| 参考定価 | ¥41,800,000Tax in |
|---|---|
| 製造年 | 1998年 |
| 素材 | 18Kホワイトゴールド |
| ムーブメント | 自動巻き |
| ダイアルカラー | ホワイト |
| ベルト | クロコダイルストラップ(お色は選ぶことができます) |
| 防水 | 日常生活防水 |
| サイズ | 45mm(ラグを含む)×32mm、ベルト幅18mm |
| 付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX |