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エンデュランスGT ラトラパンテ(スプリットセコンド)クロノグラフ スターダイヤルです。フランク ミュラー作品の中でも古典的且つ、また独自の異彩を放つ、まさにマニアアイテムともいえるスターダイアルインデックスのこのモデルは、現在既に生産が終了しています。
ル・マン24時間耐久(エンデュランス)レースはフランスのル・マン近郊で行われ、24時間内のサーキット周回数を競います。1923年から続く「世界三大レース」の一つと言われ、97年頃にはスポンサーおよび公式時計として選ばれていました。その時期に世界初の24時間表示付きクロノグラフや24時間表示付きラトラパンテのモデルを発表しています。この歴史あるレースには各国のカーメーカーが開発した最新鋭のプロトタイプカーやグランドツーリングカー(ル・マンGTエンデュランス)が混走することから、大の車好きのフランク ミュラーも自身の作品にこのレースにちなんだモデルをいくつも残しています。
その作品の多くは、24時間もしくは12時間表示でフラットベゼルにタキメーターが打刻され、ねじ込み式のプッシャーが搭載されたモデルが代表的ですが、中にはかつてミュラーが独立時計師であった頃のフォルムを持つ直径39mmの7000型ラウンドケースのエンデュランスが少量存在します。この希有なモデルは、初期モデルに代表される"7000 RC"さながらスプリットボタンがリューズと同軸に配置され、スリートーンダイアルよってコントラストがつけられています。この美しい文字盤上には、深い青色に熱せられたブルースティールのブレゲハンドとリーフハンドが重なり合い、8個のアップライト・スターダイアルインデックスと12時位置のアップライトのブレゲ数字は、1950年代のレアなアンティークウォッチを彷彿とさせます。
文字盤上にスタンピングされた"エンデュランスGT"について調べると、実際のレース内に滑走するル・マンGTエンデュランスの規定と考え方が重なります。"一定の台数が生産された市販車両をベースに車両の大きさやサスペンション形式、エンジンを搭載する場所などはベース車両に準拠すると"ルールがあります。この規定を元にフランク ミュラーも時計師として作品製作に挑んだとしたら、デザインのバランスが非の打ちどころのないほど完成された7000RCを敢えて改変し、機構とデザインがそれぞれ絶妙な均整を保ちつつも、全く別な黄金比を作り出しています。例えるならダヴィンチの完成された絵画から全く別のデザインの下絵が俄に浮き出る、そんな芸術的なラトラパンテに感じます。
ステンレスケースは新品同様に仕上げが施され、クロコダイルストラップも新品に交換済です。
※こちらのお品には尾錠の代わりに貴重なステンレスDバックルが付属しております。
| 参考定価 | ¥6,842,000Tax in |
|---|---|
| 製造年 | 1998年 |
| 素材 | ステンレススティール |
| ムーブメント | 自動巻き |
| ダイアルカラー | ホワイト |
| ベルト | クロコダイルストラップ(お色はお選びいただけます) |
| 防水 | 日常生活防水 |
| サイズ | 直径39mm×縦48mm (ラグを含めた長さ) |
| 付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX |
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7000REN AC White
エンデュランスGT スプリットセコンド
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エンデュランス スプリットセコンド スターダイアル