ブランド創業30周年を記念する2022年の限定モデル「トノウ カーベックス 30th」は、
シンプルな3針ウォッチです。「複雑時計の巨匠」フランク ミュラーは節目の年の記念モデルをコンプリケーションにせず、その代わりに貴重な象徴を与えました。この時計の文字盤表面に施されたギョウシエは籐の籠を編んだような格子模様です。見慣れないこのギョウシエは、フランク ミュラーにとって特別な意味を持つものなのです。
フランク ミュラーは過去に1年のみ、限られた2つのモデルにこの格子模様を用いたことがあります。フランク ミュラーの歴史上でも特別なそのモデルは「インペリアル トゥールビヨン」と「トノウ カーベックス インペリアル トゥールビヨン ミニッツリピーター」、いずれも1995年の作です。この2作でフランク ミュラーは、トゥールビヨンのケージを、前後3振りずつの剣型でかたどりました。これはフランク ミュラーがかつてコレクターから聞いたとされる、帝政期の中国の逸話に由来があります。
その話では、皇帝の高価なトゥールビヨン懐中時計が、どうしても幾度も止まってしまいます。そしてそれは邪気によるものだというのです。フランク ミュラーはその話に興味を惹かれ、自らのトゥールビヨンのケージには、動き続ける剣で悪魔を祓い持ち主を災いから護るという意味を込めたのです。それは複雑機構に寓意と物語性を重ねるフランク ミュラーの哲学的な時計造りの真髄を描くものでした。その時計は皇帝の時計を意味する「インペリアル トゥールビヨン」と呼ばれることになりました。さらに「トノウ カーベックス インペリアル トゥールビヨン ミニッツリピーター」は、「インペリアル トゥールビヨン」にリピーター作動インジケーター付きミニッツリピーターを組み込んだ、画期的なモデルでもありました。これらの記念碑的な時計にたった一度のみ、特別な格子柄が与えられたのです。また同時にシノワズリの香るそのギョウシエ柄自体にも、縦と横の網目で空間を閉じた模様が、厄災を寄せ付けないようにという意味が込められていました。
30周年記念モデル「トノウ カーベックス 30th」は、その貴重な歴史を掘り起こしました。トゥールビヨンではないその腕時計は、フランク ミュラーにとって重要な “トゥールビヨンと悪魔祓いの故事”を読み返す、特別な腕時計です。過去4半世紀にわたって存在しなかった伝説のパターンが、もう一度蘇ります。
ステンレススティールのケースとブレスレットは新品同様に磨き上げられております。
※こちらの商品のブレスレットの長さは、手首周り最大約19cmまでの対応となります。ブレスレットコマの追加をご希望の場合は別途ご相談ください。
| 参考定価 | ¥1,958,000Tax in |
|---|---|
| 製造年 | 2022年 |
| 素材 | ステンレススティール |
| ムーブメント | 自動巻き |
| ダイアルカラー | ブルー |
| ベルト | ステンレススティールブレスレット(長さは調節いたします) ※こちらの商品のブレスレットの長さは、手首周り最大約19cmまでの対応となります。ブレスレットコマの追加をご希望の場合は別途ご相談ください。 |
| 防水 | 日常生活防水 |
| サイズ | 縦:45mm×横:32mm ベルト幅:18mm |
| 付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX |