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7850CCT OG "トノウ・カーベックス トゥールビヨン クロノグラフ" です。トゥールビヨンとは、機械式時計のメカニズムの中でも、特異な存在であり、同時にその最高峰に位置するモデルで、地球上の重力によって生じる時計精度の狂いを、自ら補正する特殊な機構を備えています。従来固定された部品であるガンギ車と振り子の役目を担う天符を、特殊なケージ(籠)の中に収め、それを回転させながら更に固定された歯車を駆動させ、不均衝を平均化する事で、その精度を高める原理の装置です。
今から約200年前、置き時計から懐中時計へと移行した時代、姿勢差による誤差を安定させる為に開発された当時画期的なシステムでしたが、その並外れた繊細さと複雑さから、極めて高度な技術を持った一部の時計師以外、これを製作する事が出来なかった為、一般に普及するまでには至りませんでした。そして1986年、当時若干28歳のフランク ミュラーは、腕時計のトゥールビヨンの製作に成功しました。そのトゥールビヨンは懐中時計のムーヴメントよりもはるかに小さく、すべて極小のパーツによって構成され、より高度な技術を要求されながらも、動きの激しい腕に付けても故障が少ない画期的なフリーオシレーション(自由振動)システムという独自の機構を開発しました。この発明によってフランク ミュラーは"ブレゲの再来"や"若き天才時計師"と称されいちやくその名前が時計界で知られるようになったのです。
こちらの「トゥールビヨン クロノグラフ」は、ダイアル側にケージを支えるブリッジを持つ古典的なトゥールビヨンに、独自の設計によるクロノグラフムーブメントを組み込み、異質の機構をひとつの時計に融合させるという、まさにフランク ミュラーの真骨頂とも呼べる仕上がりの作品です。60秒で1回転するトゥールビヨンのキャリッジには、ブルースティールのサーペント針が装着されて秒針の役目も果たし、3時位置には30分積算計がセットされて経過時間の計測を果たします。そしてそのムーヴメントには手彫りによる"エングレイブ"が施され、シースルーバックから繊細で美しい彫刻を眺めることが出来ます。
18Kホワイトゴールドケースと尾錠には新品同様の磨きが施され、クロコダイルストラップも新しいものに取り替えています。
参考定価 | ¥41,800,000Tax in |
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製造年 | 2003年 |
素材 | 18Kホワイトゴールド |
ムーブメント | 手巻き |
ダイアルカラー | ブラック |
ベルト | クロコダイルストラップ (色はお選びいただけます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:48.70mm×横:35.30mm(ラグ含む)ベルト幅:20mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |