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パーぺチュアルカレンダーの複雑機構は、まさに時の歴史そのものを映し出しています。これまで、時間の計り方は長い歴史の中でたびたび変化してきました。太陽と月がかわるがわる暦法に影響を与え、その内容を決定していましたが、いずれも完全な暦とは言えませんでした。例えば1日の長さをとっても必ずしも24時間ちょうどで終わる訳ではなく、実際の1年の長さにしてみると365日と5時間49分というわずかな端数が発生してきます。 1582年、ローマ法王グレゴリオ13世の改暦に従って、それまでの暦に"閏年"が考慮されるようになりました。 閏年(うるうどし)とは端数の時間の超過分を補正し、1年の長さの偏りを解消するために4年に1度(1460日に1日)の調整日が設けられる暦法で、これが現在の"グレゴリオ暦"となっています。"永久カレンダー"とも呼ばれるこの複雑時計のメカニズムは、このグレゴリオ暦に基づいて設計されています。 歯車の組み合わせや歯数によって閏年や大、小の月を自動的に制御するシステムで、日付が変わる直前より内部のレバーが連作動し、31角ある日付歯車の一つを押進めた後、7角の曜日歯車を動かし、次にムーンフェイズの59角(2か月分の月齢)歯車を動かします。それが月末であれば更に月時歯車をと連動します。この時、大の月(1/3/5/7/8/10/12月)の場合は31日まで送り、小の月(4/6/9/11月)であれば30日から翌月へと歯車を2角分送るように制御されています。そして2月であれば28日から直接翌月へと歯車3角分(29/30/31)分を飛ばします。この日付歯車は同時に年時歯車とも連動し、この年時歯車には4年分の(48か月)情報が切られてあり、4年に1度の閏年(オリンピック年)の2月の一回のみ、29日まで送る情報までもが組込まれているのです。 そしてこの複雑なシステムはグレゴリオ暦上の100年間を無修正のまま作動し続ける事が出来るのです。
18Kピンクゴールドのケースに納められているのは珍しいコッパー(銅色)の文字盤、更にインデックスには夜光塗料が使用されており、他のコンプリケーションモデルに見られる荘厳さとは一味違った趣のユニークさを感じさせます。
参考定価 | ¥0Tax in |
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製造年 | 2003年 |
素材 | 18Kピンクゴールド |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | コッパー |
ベルト | クロコダイルベルト(色はお選びできます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:47mm×横:34mmベルト幅:19mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店、名古屋店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |