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1992年、それまで独立時計師であったフランク・ミュラーが、自らの会社として『FRANCK MULLER GENEVE』を設立しました。その創業年に時計メーカーとして最初の年に発表された限定モデル"Ref:7200 CO"イエローゴールドです。
手巻き式3カウンタークロノのこのモデルは、メーカー設立を記念して15ピースのみ限定製作されました。
フランク・ミュラーは、自らの時計ブランドを立ち上げるにあたり、新しくラウンド型ケースをデザインし、「7200 CO」もこのケースに納められています。 そしてこの時のデザインこそが、30年を経た現在でも尚、フランク ミュラーのラウンド型ケースの顔となる“7000”シリーズとなったのです。その設計思想はトノウ型ケースと同様、ほぼ総ての面が曲線と曲線の組合せとなる三次元曲線で構成され、いかなる角度から眺めても流れるような優美で繊細なフォルムが、独自の存在感を醸し出します。
「7200 CO」の文字盤上には、クラシカルなローマンインデックスに丹念に焼上げられた群青色のブルースティール製ブレゲ針が組み合わされ、盤面はサークルごとに異なる仕上げのスリートーンダイアルよって美しいコントラストがつけられています。ひとつ、ひとつ植字されたブルースティール仕上げのローマンインデックスの面は平坦ではなく、光の反射を分散させる為に、わずかにカーブさせて仕上げる事により、視認的な配慮までなされています。
そしてそのムーヴメントには1950年代~70年代にかけて作られた “Valjoux 72”の最終改良型となるキャリバー726が搭載されています。 “Valjoux 72”といえば、70年代までの「Rolex Daytona」に搭載されていたことでも有名で、9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分、6時位置に12時間の積算計を備えた、3カウンタークロノグラフのムーヴメントで、その信頼性の高さからロレックスのみならず数多くの時計メーカーが採用し、手巻き式3カウンタークロノグラフムーヴメントの代名詞とまで謳われた往年の名機です。フランク・ミュラーは、当時 既に製造が終了してから30年近くたったこの機械が、手付かずまま長年ストックされた状態の新品を偶然にも複数個入手出来たことにより、そのムーヴメントを使った時計製作を、自らの名前を掲げた時計メーカーとしての最初の仕事として取り組む事に決めました。 しかし手に入れたそれらの機械は、あくまでも手を加える前のベース状態であった為、そこにそれぞれの時計メーカーとしての色付けやアレンジを加える作業が必要です。200個以上ある総てのパーツを一度分解したのち、ひとつひとつの部品の細部に至るまで手仕上げによるエッジの面取りや、コート・ド・ジュネーブ(波状仕上げ)やメッキ加工といった最高等級のムーヴメントとしてチューンナップされています。 そしてシースルーバックから、そのムーブメントの動きをつぶさに眺めることができます。磨き込まれたそれらのパーツは一同に連動し、まるで“命”を与えられたかのようにスムーズで、そして洗練された動きを見せます。キャリングアームから4番車への絶妙な伝達や、コラムホイールの精巧な動きといった、上質なオールドムーヴならではの繊細で優雅な趣を持つムーヴメントに生まれ変ったのです。
そのように丹精を込めて作られたこの時計には、当時まだ34歳であった若き日のフランク・ミュラーの、自身の未来に向けた高い理想と情熱が、その両面のガラスの中に籠めらているかのようです。
18Kイエローゴールドのケースと尾錠には専任技術者による磨きが施され、当時の美しい輝きを取り戻しています。
参考定価 | ¥0Tax in |
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製造年 | 1992年 |
素材 | 18Kイエローゴールド |
ムーブメント | VALJOUX(ヴァルジュー)Cal:726 手巻き |
ダイアルカラー | シルバー(スリートーン ダイアル) ローマンインデックス |
ベルト | クロコダイルストラップ(色はお選びいただけます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 直径39mm×縦45.63mm(ラグを含めた長さ) ベルト幅:20mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |