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1150SCDT OG "ロングアイランド デイト" です。角型時計の歴史は遡ること1920代前後、好況、不況、戦争という時代の流れのなかで誕生しました。不協和音の時代にも関わらず、多くの芸術作品で革新性と華やかさがあり、ヨーロッパの宝飾ブランドがアメリカなどへ輸出も盛んになることから、宝飾品が国際的に流行するのもこの時代からです。
年を同じくして、イタリアのミラノではノヴェチェント(イタリア語で1900年代のこと)という芸術運動が興りました。活動の狙いはイタリア美術の偉大な伝統と、古代ローマから栄華を極めたルネサンスにかけての古典美術を現代に復興させることでした。この運動は短期間で衰退しますが多くの芸術や宝飾品に影響を与え、名作を残すことになります。
この時代背景に感化され、名作に共鳴を受けたフランク ミュラーは、自身の腕と感性でオリジナルよりも造形にこだわり洗練された作品を次々と実現させます。その中でもロングアイランドは、科学的な遠近法とアールデコ様式を取り入れたビザン数字をインデックスに配置し、人間の丸みのある腕に沿うように削り出されたケースはイタリアの古典要素が巧みに生かされています。サイズの大きさや現代の技術が生んだサファイアクリスタルの風防が組み合わさることで時計を革新的な印象に引き立てています。
モデル名にもなったロングアイランドは、大西洋を横断した先にあるアメリカ大陸と繋がる小島を指します。このロングアイランド島も1920年代はアメリカ人がバカンスの地として訪れ大変賑わい、多くの宝飾品が輸入されていたことに想像難しくありません。ヨーロッパの貴族達も大規模に不動産開発をしたことから今でも高級リゾート地、観光地として息づいています。約100年前から脈々と続くヨーロッパとアメリカの関係をたどる様にフランク ミュラー自身も重ね合わせ、これからも変わらぬ想いをモデルに名に託して発信しているのかもしれません。
ロングアイランドシリーズの中でも大型サイズとなる"1150"は、どのサイズよりも文字盤が大きくアーチを描きます。このダイヤル形状の為、引き延ばされた数字がより背り上がりる格好になり、インデックスの膨らみが目視でも分かるくらいに強調されています。
イタリアの古き良き文化をフランク ミュラーは時計として完成させ、アメリカとの時代背景を結びつけるネーミングを再確認し、芸術的でありながらも普遍的なシンメトリーの美学を追求しつづけた結果がロングアイランドを作り上げています。
今までもまたこれからもロングアイランドはフランク ミュラーを代表する時計となるでしょう。
18Kホワイトゴールドのケースと尾錠は新品同様の仕上げが施され、ストラップは新品に交換済みです。
参考定価 | ¥4,180,000Tax in |
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製造年 | 2006年 |
素材 | 18Kホワイトゴールド |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | ブラック |
ベルト | クロコダイルストラップ(色はお選びいただけます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:54.5mm×横:32.5mmベルト幅:24mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |