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7000CCRDFCANJ OG “ラウンド スプリットセコンド ダブルフェイス クロノグラフ” です。1992年、フランク ミュラーは若き天才時計師として時計業界やメディアから次第に注目を集めはじめていました。いかなる組織に属することなくインディペンデントの立場を貫く彼は、自ら抱く時計制作への強い情熱と独自の理念に溢れ、まるで何かが決壊したかのように、それまで誰も目にした事のない時計を次々と世に生み出していました。芸術作品と謳われたその腕時計は、今までの時計マニアの概念から対峙しているかのように、違和感とも言える驚愕的な興奮と感動を与えました。
そして2015年、FRANCK MULLER WATCHLAND社は、この1992年の代表作にして名作である“Ref 7000RDF” 別名スプリットセコンド ダブルフェイス クロノグラフの再制作に取り掛かりました。それは、若き日のフランク ミュラーの情熱と感性を、忠実に現在に投影するものとなるべく、一切の妥協を許さない珠玉の作品となっています。
“ダブルフェイス” ふたつの顔(文字盤)を持つこの時計は、表面は時分針とスプリットセコンド機能を、ケース裏側には「パルスメーター」・「テレメーター」・「タキメーター」と、三種類の異なる計測機能を一台に集約したインテグレーテッド クロノグラフです。そしてこのモデル最大の魅力ともいうべきダイアルのデザインは、スプリットセコンドの針だけを中心に配置し、従来の時間を示す時分針を6時位置にオフセットしたという大胆なレイアウトがなされています。それは、スプリット針を交差させた状態で時計のデザインが完結するという事を前提とした奇抜な発想で、複雑な機構を持ちながらも極めてシンプルで、それでいて絶妙な均整が見事な黄金比を作り出しています。
またケースに至っても、シリンダー型の円形ケースから力強く伸びるストレートラグと、丸みのあるベゼルサイドには新たにコインエッジが刻まれ、あえてオリジナルケースより手の込んだ意匠が施されています。それは、曲線と直線の組合せが織りなす光と影の陰影によって、より重厚さと繊細な美しさが高められたアールデコ様式であり、もはやこれ以上手の加えようのない完璧なそのフォルムを作り出し、まるで建築物のそれを想起させます。
このラウンドケースのコンプリケーションは、繊細且つ完璧な曲線美が表現されており、まさに彼の源流というべき作品となっています。この腕時計を前にしてフランク ミュラーの作る時計とは、時刻を確認する道具ではなく、流れる時を楽しむ道具であるのだと、再認識させられるのです。
18Kホワイトゴールドのケースと尾錠は、熟練した技術者による仕上げが施され当時の輝きを取り戻しています。ストラップは新品に交換済みです。
参考定価 | ¥0Tax in |
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製造年 | 2014年 |
素材 | 18Kホワイトゴールド |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | ホワイト |
ベルト | クロコダイルストラップ(色はお選びいただけます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 直径:39mm×縦:48mm(ラグを含めた長さ)ベルト幅:20mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですので、ご来店の際は事前にお申し付けください。 |