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8005SC OAC "コンキスタドール" です。コンキスタドールの第4世代です。重厚感と美貌を兼ね備えた唯一のスポーツタイプの時計です。1998年の発表以降、4回のモデルチェンジを繰り返しグランプリへと移行したコンキスタドールは、元はフランク ミュラーの車好きが高じて満を持して発表されたモデルでした。
フランク ミュラーの作品に共通する時計デザインのルーツは、1890年〜1940年頃と推測されます。この時代は、好況、不況、戦争という激動の時代にも関わらず、多くの芸術作品で革新と華やかさが開花されました。その中でも車の分野では、ブガッティのタイプ57が第二次世界大戦前の"アールデコ時代を代表する最も美しい自動車"として賞賛されています。
イタリア出身のブガッティの創始者エットーレ・ブガッティが当時ドイツ領だったアルザス(現フランス)に設立し、超高級市販車と最先端のグランプリカーを中心に製造していました。設計の全てを息子のジャン・ブガッティが担当し、今でも開催されているル・マン24時間レースの優勝、モナコGPでは第1回〜3回まで連続優勝など、数々のレースを圧倒的な速さで勝ち取った名車を設計しました。魅力的なボディデザインから内部のメカニズムまで最高に拘る天才デザイナーのジャンも試作機の運転中の事故で30歳という若さでこの世を去ります。惜しくも亡くなった翌月には第二次世界大戦がはじまり超高級車の生産は衰退し、今では数少ない名車だけが残ることになりました。
時代は代わり時計学校時代から時計と車に夢中だったフランク ミュラーも96年、97年からはレーシングカーのスポンサーとしての夢を叶え、時計の作品としてもラウンド型でエンデュランス24やエンデュランスGTなど、レースにちなんだクロノグラフ時計を発表しています。しかしそのレースを征した天才デザイナー、ジャン・ブガッティに対しての思いは深く、尊敬の念を込めて、98年に丸みのある重厚なボディーでありながら流線型の美貌とスピード感を併せ持つ時計としてコンキスタドールを完成させました。
ブガッティのフロントグリルを想わせるフェイスの表情、タイヤが収められそうなぐらい厚みのあるケース、ボディー全体が鏡面仕上げされた表情など、どの部分をとっても時計師フランク ミュラーが考えるジャンに対してのオマージュとなっています。
自身の生き方と作品に対する思想の共通点に気付き、惹かれながらも今の時代を生き抜くミュラー自身とその分身である時計を英雄に見立て、コンキスドールと命名したのだと思います。馬蹄のような尾錠が着ける人の幸運を祈り、ジャンに対しての敬愛を忘れず、華麗なる最速の車がフランク ミュラーの作品で再び情熱の火を灯しています。
ステンレススティールのケースとブレスレットには新品同様の仕上げが施されて美しい耀きを放っています。
参考定価 | ¥2,035,000Tax in |
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製造年 | 2006年 |
素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | ブラック |
ベルト | ステンレススティールブレスレット(長さは調節いたします) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:48.5mm×横:34.5mm ベルト幅:19mm 厚み:12.82mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は現在 東京または大阪の店舗で展示、販売中でございます。ご来店の店舗にない商品はお取寄せ致します。あらかじめお問合せの上、お気軽にお申し付けください。 |