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1995年製 2852CASA AC “カサブランカ サーモンブレゲ” ダイアルです。カサブランカは1920年〜40年代にヨーロッパの高級避寒地であり、貴族階級の人々にとってバカンスの地でもあったフランス領モロッコの都市名で知られています。砂漠に隣接する風土や乾燥した独特の気候、ヨーロッパでの華麗な社交会に身を置く人々が普段とは全く違った、冒険的でスノッブな生活を送った地としても小説や映画に多く語られています。
またパーティーの場ではゴールドやプラチナといった装飾的な腕時計を着用しますが、それとは別の日常使うための実用時計も所有していたといいます。砂漠の砂塵に強いステンレスケース。汗や摩擦にも丈夫な厚い牛革に蝋引きされた木綿糸で縫われた革ベルト。街燈のない暗闇でも時間が読み取れる夜光文字盤と夜光針。これらすべての要素を備えた腕時計。カサブランカは、まさにそんな時代と風土を想定したノスタルジックな"旅の時計"として創られました。
シルクサテンを思わせる光沢のあるトノウ・カーベックス。美しい3次元曲線のケースに何十年もの時代を経て出来上がるビンテージの彩りをあえて採用した文字盤にはBlack/White/Salmonの3種類があります。それぞれの文字盤の色には、モロッコ特有の風土がコンセプトとなっています。Black(黒文字盤)は、ヨーロッパの街並みのような街燈がなく、月と星明かりだけの純粋で闇夜の砂漠の夜空。 White(白文字盤)には"CASABLANCA"の土地名ともなる"白い家"のとおり、灼熱の太陽を遮断する地中海岸で採掘された石灰石(せっかいせき)で作られた白い壁の色。Salmon(サーモンピンク)は、サハラ特有の赤みを帯びた砂漠の砂や砂岩の色。そしてこれら3種類の文字盤はそれぞれ時の経過と共にエイジング(経年変化)するように加工されています。その時計の所有者が過ごした時の経過とともに文字盤上に歴史として刻まれてゆきます。これもまたフランク・ミュラーがコンプリケーションとは違った角度から構想した時計の愉しみ方です。
こちらの商品はサーモンダイアルの中でも珍しいブレゲ数字のインデックスです。
文字盤の外周をレールウェイの分刻みと時放射状の配列ではなくすべて整立したブレゲ数字特徴で、従来のカサブランカの印象とは一線を隔しています。
1995年に製作されたこの個体は22年経過したとは思えない程コンディションが良く、ダイアルのエイジングも見られません。
ステンレススティールケースと尾錠は新品同様の仕上げが施され、ストラップも新品に交換済みです。
参考定価 | ¥0Tax in |
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製造年 | 1995年 |
素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | 自動巻き |
ダイアルカラー | サーモンブレゲ |
ベルト | カーフストラップ(色はお選びできます) |
防水 | 日常生活防水 |
サイズ | 縦:43mm×横:31mm ベルト幅:17mm |
付属品・備考 | PAW保証書、取扱説明書、BOX ※ご覧の商品は東京店、大阪店のいずれかの店舗で展示、販売中でございます。お越しいただく店舗にない場合はお取寄せも可能ですのでぜひお申し付けください。 |